アリゾナ州セドナの鳥たちの歌声。
カリフォルニア州シャスタを流れる果てしなく清らかな小川。
Native Americanの聖地に吹く風の中に見つけたメロディ。
大自然のハーモニーを感じてもらえたら嬉しいです。

1. PRAYING BUFFALO ~ what you hear is melody of wind ~
2. Buffalo Cloud
3. Silence Meadows
4. Early Autumn Snow
5. Eagle Wind
6. Vision of Eagle
7. Full Moon
8. Lullaby from Mother Earth
9. Fairy Tale of Stary Father Sky
10. Praying Buffalo
11. Sunset for Brandnew Day


* 2.~11.は、約40分ほどある1. をVISIONごとに区切ったものです。
1.は約40分間途切れることなく再生できるので、お部屋やお店などの空間のBGMとしてもお使いできます。就寝時などのリラックスした時間にもお使いできます。

小学生の時に図書館で見つけたNative Americanの写真。そこに記されていた彼らの考え方・生き方・文化にとても興味を惹かれた。それ以来、関連するたくさんの本を探して読んだり、映像作品を観たりしてきた。


2011年3月。大きな震災があり、会場やスタジオの安全性・電力の供給の問題などの影響で向こう3ヶ月間のミュージシャンとしての仕事がストップした。それまで音楽にしか携わってこなかった僕は、音楽ができないことにもどかしさを感じ、その期間は不安とか悔しさに自分を任せてしまっていた。

 

NativeAmericanたちはたくさんの苦難を乗り越えながら、今もなおアメリカ大陸に住んでいる。とても長い間自分たちの文化や習慣を大切に守り、強く生き抜いている人たちがいる。いまの情けない自分を見て彼らはどう思うだろう・・大好きな本を読みながらそんなことを思ったりもした。



そんなときに手にいれたネイティヴアメリカンフルート。



手にしたその日、なんだか無我夢中でその笛を吹いた。そして自分の中にたくさんのメロディーがあったことに驚いた。ストップしていた音楽活動が自分の中で再び動き出すような感覚さえあった。この笛の由来や意味・役割を知りたい。調べるのではなく、この笛を吹く人に直接会って話を聴きたい。僕のメロディはその意味や役割を理解したものであるかどうか聴いてほしい。そう思った。



『この笛を吹くNative Americanに会いたい』
『この音で自分のメロディを探したい』

 


そんな気持ちを連れて、小学生の頃から会いたいと思い続けてきたNativeAmericanの地に旅立った。目指したのはNative American最古の部族と言われるHOPI。当時はArizonaに住んでいるということ以外に情報がなく、HOPIの村にたどり着いたのはアメリカに降り立ってから一週間を過ぎた日だった。



自分たちの文化や習慣を大切にする人は、よそ者の受け入れに対して厳しい人たちになっていた。自分たちの思いや祈りが届いていない見知らぬ場所で、自分たちの文化がファッション化されていることに対しての抵抗だった。


初日、村に入れてもらえなかった僕は100マイル離れたところでようやく見つけたモーテルで、自分はそんなつもりでここにきたわけじゃないということを伝えるために手紙を書いた。翌朝あらためて村に向かい、手紙を渡して、その翌日もう一度村に向かった。しわくちゃの笑顔のあばあさんが迎え入れてくれた。笛を吹く人に会えたのはその三日後だっただろうか・・・。


『お前はメロディを探しすぎる』

 


僕の笛を聴いたHOPIに言われた一言。その瞬間はどういう意味なのか理解ができなかったが、なんだか見透かされたような鋭い言葉にドキッとしたのを覚えている。彼のプレイを聴かせてもらってそれはすぐに明らかになった。彼はメロディを探していなかった。風の音や鳥の歌声の中から、自分の意思以外の全てに自分を委ねることで次の音を教えてもらっているようだった。

『この笛の音は演奏じゃない、祈りだ』
『The sound of flute is not play but pray.』

『お前は太鼓だったらそれができているのにな』

前の晩に踊りの真ん中でプレイした太鼓のことをそう言って笑ってくれた。


2019年9月。Arizonaへの旅。岩山に登り朝日を浴び大地を撫でる風の心地よさの中で吹いた。その時の音は自分の元から出ている気がしなかった。風の中に、鳥の歌声の中に、朝日の光の中に、滲んで存在しているようだった。

やっとこの笛の本当の音が聴こえた気がした。
誰かの心に届けたくなった。


 

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